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各種条件を考慮して選定したインクは、正しい使用法に基づいて使用すれば何ら問題なく使用できます。
多くの場合、捺印結果があまり良好でないと原因をインクに求める傾向にありますが、それよりもまず他の状況をチェックすることが大切です。例えば、被捺印物の材質は変わっていないか? ロール、リザーバー、プラテン、インクポットなどは十分洗浄されているか? 機械は正常に作動しているか? 等ということです。一度インクに溶剤や触媒その他の添加物を加えてしまうと、元の状態に戻すのは不可能です。よって、インク自体の調整は、他に考えられる原因を全てチェック・改善した上で行うようにしてください。最も一般的な捺印トラブルと、その解決策をここに併記しましたので参考にしてください。
● 捺印したインクが他のものについてしまう
インク膜が厚すぎたり、ロールの調整が悪かったりすると、活字の縁にインクがたまってしまいます。よってそのインクが他のものに触れた時、そのものに付着するのです。また、静電気によってインクが付着する場合もあります。捺印機の微調整を行うことと、捺印前もしくは捺印後にヒーターを使用してインクの表面を乾燥させること等で解決できます。
● インクの乾燥/硬化にかかる時間を短縮したい
インクに適合しない溶剤や添加剤を加えると、インクの乾燥能力は衰えます。また、極度の低温や高湿度も乾燥時間に悪影響を与えます。被捺印物を予熱するか捺印後に強力なヒーターを使用して、捺印面が硬化温度に達するまでの時間を短縮するのがもっと効果的です。
● インクがこすれて汚くなってしまう
これは乾燥が遅い-ということとは別の問題です。
これはインクが乾燥した後に起こる現象で、捺印したインクをこすると乾いた粉末状のものが形成され、捺印面が汚く見えます。捺印前、もしくは捺印後に熱をかけることが効果的ですが、通常はインクを別のタイプに変えることが必要です。
● 捺印した字が目詰まりしている
これはごく小さな活字の場合に良く見られる現象です。
たいていの場合、活字についている泥やほこりがインクポットに混入することにより起こります。又、インク膜が厚すぎたり、活字の溝が浅すぎたり、印圧が高すぎたりするとさらに顕著になります。
●捺印されたインクの表面や縁がスムーズでない
インクの表面がざらざらしていたり、白っぽいぶつぶつが出たり、マークの輪郭がぼやけたりする現象です。これはインクの粘度が高すぎたり、適合しないローラーを使ったり(ゴムローラーが溶剤を吸収する)、機械があったまっていなかったり(インクの粘度は温度に反比例する)、印圧が高すぎたりすることによって起こります。インクの粘度を下げるには、適正シンナーをインクに適量加えるか、又はインクに合ったインクロールを使用するなどの方法があります。
●インクがローラーの上で乾いてしまう
インクは本来ぬれて光っているように見えますが、くすんで乾いたように見えるときはインクがローラーの上で乾いている可能性があります。これは、インクの端部よりも中心部で目に付く現象です。
<インクローラーがインクの溶剤を吸収して乾燥している場合>
インクに適合したインクローラーに交換しなければなりません。
<高湿度によってインク粘度が上昇している場合>
別仕様のインクに変えた方が良好です。
<インクと捺印システムの相性が悪く乾燥してしまう場合>
同シリーズのインクの中で乾燥時間の長いものに変えるのが効果的です。
<溶剤テストでマークが落ちてしまう>
適正な使用法に基づき捺印したにもかかわらずマークが捺印テストをパスしない場合は、捺印前の洗浄が必要です。特にテストでマークを脱落させた溶剤で前洗浄を行うと効果的です。
<マークがにじんでしまう>
捺印したインクがにじんでしまう現象です。再度インクの乾燥/硬化条件、乾燥炉の換気、およびUVの場合は照射強度を確認してください。
<その他以下のような現象が起こるときは捺印前洗浄を行ってください>
・ インクがはじかれてしまってうまくのらない。
・ 捺印したインクが薄片となって剥がれ落ちる。
・ マークがあせたり消えたりする。
・ 断続的にマーク不良が生じる
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